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■旅行準備編 ■6/12 RENO編 |
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今日はいよいよPony ExpressのRe-Ride見学の日です。 ここでPony Expressの歴史とRe-Rideについてご説明いたしましょう。(^^) Pony Expressとは、電信のまだ無かった西部開拓時代の1860年から1861年にかけて、リンカーンの大統領就任演説草稿など数々の重要書類や手紙をモチーラという鞍袋に入れて早馬でリレーして届けた会社です。 ミズーリ州St.ジョーゼフからカリフォルニア州サクラメントまで馬を乗り継ぎながらリレーして10日間で駆け抜けたそうです。 危険を伴う仕事だったので「身寄りがない18歳以下の孤児」が雇われました。ライダー達はハンサム揃いで高給取りだったそうでヒーロー視されていたそうです。（イメージとしては日本で言う新撰組といったところでしょうか） その後南北戦争の勃発と共に電信が急速に整備され、Pony Expressの使命は短命に終わりました。が、その後の大陸横断鉄道の道筋を大まかにつけたなど歴史的意義は大きかったということです。 今のアメリカではPony Expressは古き良き時代のノスタルジーを表すようです。 Pony Expressを経営していたWels&Fago社はその後宅急便部門と銀行部門に分割し、銀行部門は全米４位の銀行として今も存続しています。 Re-RideはPony Express終了後に、実際のルートを使って乗馬でのリレーが年に一度再現されるイベントで1999年は139回目ということです。（ということはPony Expressが終わってすぐに再現されたのですね） アトランタオリンピックの聖火リレーでもRe-Rideで聖火を乗馬でリレーしました。各地に愛好家が多く、Pony Expressのコンベンションでは数多くのコレクターズアイテムが売買されたりするそうです。 Re-Rideライダーには服装に決まり事があって、赤いシャツ、茶色いベストにPony Express協会作成のライダーのワッペンを背中に付け、黄色いバンダナ、ブルージーンズ（ラングラー50％リーバイス20％その他30％といったところ）をはくというものです。ライダーには恰幅のいい方が多いので一見するとカウボーイサンタという感じです。でも実際のPony Expressライダーはそんな格好をしていたわけでは無かったので、この服装にどんな意味があるのかは不明です。(^^;) ところでRe-Rideのコース取りはかなり厳格で、オリジナルのコースは何があっても変えたくないと言う感じでした。例えばCarifonia地区にある橋を渡るルートがあったのですが、その後火事で焼け落ちてしまって今は橋がありません。そこをどうやってリレーするかというと、橋があったと思われる空間に綱を通してそこからモチーラだけを渡らせるわけです。「なぜ馬に乗って川に降りて渡らないのか？」と聞くと「オリジナルのルートでは川に降りなかったから」だそうです。(^^;) 結構頑固ですね〜。（でもそれなら制服はどーなんだと聞いてみたいけれど） |
Re-Ride見学予定は夜なのでそれまでの時間をカリフォルニアにあるJimさん宅で過ごさせて頂くことになりました。Jimさんのお宅はPony Expressのルートにほど近い丘にあります。 敷地に至る道の入り口に共同ポストが授けられています。鍵付き下駄箱の様なものがあって各自自分のＢＯＸを鍵で開けて郵便物を受け取ります。それだけ周辺の家は家と家が離れているのですね。 さて、郵便ポストから先は曲がりくねった道をドンドン行きますとJimさんの家があります。 Jimさん宅の敷地に入ると道の両側を大まかに網（馬ならまたげる程度の高さ）で区切ってあってそこに合計4頭の馬がいました。4頭共牝で、あと1頭種馬がいるのですが（なんと名前はKid(^^)）彼は貸し出し中で不在でした。 敷地も広く木陰も水飲み場もあり、厩舎は見あたりませんでしたので夜も外で過ごすのかもしれません。（大丈夫なのかな〜？）でも馬達は自由に駆け回れて幸せそうでした。日本では考えられない飼育環境だと思いました。 遠くから隣の家で飼っているというクジャクの声が響いてきます。この声が結構ウルサイんです。嫌いな人には騒音かもしれません。(^^;) ペットは馬5頭、犬2匹、猫1匹、熱帯魚沢山、です。生き物が好きなんですね。(^^) 因みに、車はキャンピングカー、新車のアストロ、ビンテージカー（これは普段使っていないみたい）、サブの車にもう1台と計4台ありました。ご夫婦2人で4台とはさすが車社会のアメリカですね。 キャンピングカーで馬運車を引っ張ってヨセミテなどでキャンプをしたり鹿狩りに行ったりするそうです。 |
 さて、Jimさんのお宅には至る所にPony Express関係のグッズが一杯で、私たちはよだれを流さんばかり。(^^;)無造作に積んであるPony Expressの本の山、記念切手、お酒の瓶、ポスター、数え上げたら切りがありませんでした。あるところにはあるんですねぇー。 私たちは家捜し状態で夢中でカメラに収めてしまったのは云うまでもありません。(^^;)そんな私たちを寛大なJimさんが喜んでくれたのか同情してくれたのか、JimさんのPony Expressコレクションを色々と取り出して見せて下さいました。 極めつけはJimさんのコレクションルーム（ウエスタン・ルーム）でした。 こちらにはどうやらコレクション好きのJimさんの集めた馬グッズ、Pony Expressグッズ、ネイティブ・グッズ、元海軍さんと言うことでミリタリーグッズ等々が部屋中に納められています。（アトランタオリンピックでご夫妻がリレーしたトーチも(^^)） 特に馬の置物はいくつあるやら数え切れないほどありました。 Pony Expressに関するビデオなどを見せて貰いながらPony Expressグッズに囲まれて、いよいよ今夜に迫ったRe-Rideに思いをはせていました。 |
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